平野晋『ロボット法：AIとヒトの共生にむけて』(2024年)

（※）中央大学 国際情報学部 教授＆学部長；
博士（総合政策・中央大学）; ニューヨーク州弁護士.

～日本に於けるAI法制度化の要否を含むAIガバナンスを検討～

出典： ＠首相官邸 ２０２４年８月２日
<https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202408/02ai.html> (last visited Aug. 30, 2024).

研究会構成員リストは以下：　出典：「AI制度研究会構成員名簿」<https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_senryaku/11kai/sanko2.pdf> (last visited Aug. 30, 2024)..

主な目次（AI法制化に関して）

内閣総理大臣に対する平野の提言（第１回会合）

平野が提出した資料（第１回会合）

平野の発言要旨

マスメディアに掲載された平野の主張

採用活動にAIを用いることへの批判例

AIを採用活動に用いる為に必要な条件・施策

平野が参加する/したAIのルールに関する有識者会議

平野が関与したAIのルール

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参考文献リスト Bibliography

　

その他の平野のウエブページ
新ホームページ	旧ホームページ	その他

Susumu HIRANO; Dean & Professor, Faculty of Global Informatics, Chuo University (Tokyo, JAPAN); Member of the New York State Bar.　　This website was first built on Aug. 30, 2024.　Copyright (c) 2024-Present by Susumu HIRANO.   All rights reserved. 但し作成者の氏名＆出典を明示して使用することは許諾します。尤も何時にても作成者の裁量によって許諾を撤回することができます。当ページ／サイトの利用条件はココをクリック。　Terms and Conditions for the use of this Page or Site.　当サイトは〈AI・ロボット法学〉の研究および教育用サイトです。

【未校閲版】 without proof-reading

内閣総理大臣に対する平野の提言（第１回会合）

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　　ところで私は、中央大学で学部長を務めていることから、学生達が就職活動に於いて、AIによって選別されたり評価されるという話を、最近よく耳にします。少し心配になりまして、アメリカの法律論文等をリサーチしますと、採用活動にAIを使う慣習は、学者達の間ですこぶる評判が悪い。何故ならAIが公平な判断を下していない、その予測が正しいというエビデンスに欠ける、といった問題が明らかになって来たんですね。そのせいか、アメリカでは州法レベルで規制立法が作られたりしております。目を欧州に転じましても、最近成立した〈AI法〉は、雇用分野をハイリスクに分類して、様々な規制を課しております。

　ところで日本でもＡＩの利活用が盛んになって来たところ、実定法やガイドライン等をコンプライアンスしているのか、心配になって参りました。皆さまと有意義な意見交換をしたいと願っておりますので、宜しくお願い申し上げます。

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資料の主旨：第２回会合に於いて言及しているように、日本が主導して理事会勧告に至らしめた経済協力開発機構「OECD AI原則」第1.3条を、日本の関係者（含、企業の採用活動）も遵守する重要性を指摘することが、本資料の主旨です。

出典：

• 内閣府 「AI戦略会議（第１１回）・ AI制度研究会（第１回）※合同開催」「資料２」https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_senryaku/11kai/shiryo2.pdf (last visited Aug. 30, 2024). 　

• 第１回会合 首相に対する平野提言

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平野の発言要旨

• 内閣府 「AI戦略会議（第１１回）・ AI制度研究会（第１回）合同会議 議事要旨」２０２４年８月２日, https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_senryaku/11kai/gijiyoushi.pdf, (last visited Aug. 30, 2024). 　

• 内閣府 「第２回 AI制度研究会 議事要旨」２０２４年８月２３日, __[TBD]__, (last visited Sep. ●, 2024).

• 内閣府 「第３回 AI制度研究会 議事要旨」２０２４年９月１０日, __[TBD]__, (last visited Sep. ●, 2024).

• 内閣府 「第４回 AI制度研究会 議事要旨」２０２４年９月１２日, __[TBD]__, (last visited Sep. ●, 2024).

　 ・ 内閣府 「第５回 AI制度研究会 議事要旨」２０２４年９月２５日, __[TBD]__, (last visited Sep. ●, 2024).

　 ・ 内閣府 「第６回 AI制度研究会 議事要旨」２０２４年１０月１日, __[TBD]__, (last visited Sep. ●, 2024).

　 ・ 内閣府 「第n回 AI制度研究会 議事要旨」２０２４年１０月●日, __[TBD]__, (last visited Sep. ●, 2024).

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マスメディアに掲載された平野の主張

• 平野晋 「（経済教室）テクノロジーの行方（下）：メタバース統治 法整備急げ」『日本経済新聞』２０２３年１月２４日朝刊, https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67802540T20C23A1KE8000/, (last visited Aug. 31, 2024). 　

• 「リスク不安視 鮮明 開発・規制 両立望む 『生成AI』読売全国世論調査」平野晋「野放図懸念 制御が重要」in『読売新聞』２０２４年５月７日朝刊, https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/itl/news/2024/05/71171/, (last visited Aug. 31, 2024).

• 川村碧「『AI面接官』にどこまで任せる？ 就活戦線に進出、人にしかできない役割とは ＃働くあなたへ」『時事ドットコム』２０２４年８月２日, https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/itl/news/2024/08/72606/, (last visited Aug. 31, 2024).

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• 「●●」〈●〉(last visited Aug. 31, 2024).

• 「●●」〈●〉(last visited Aug. 31, 2024).

• 「●●」〈●〉(last visited Aug. 31, 2024).

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採用活動にAIを用いることへの批判例

• Calli Schroeder et al., We Can Work it Out: The False Conflict between Data Protection and Innovation, 20 COLO. TECH. L.J. 251, 271-72 (2022)(データとアルゴリズムを用いた機械的な採用活動を批判する中でも、 H社のアルゴリズムによる顔認識分析の差別性や不透明性等を厳しく批判).　

• 小泉雄介 「（研究ノート）感情認識の倫理的側面：データ化される個人の終着点」『日本セキュリティ・マネジメント学会誌』３６巻２号５頁（２０２２年）<https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmjournal/36/2/36_5/_pdf/-char/ja>(last visited Aug. 31, 2024)(動画の顔分析による感情評価の欧米に於ける批判や専門家の批判等を紹介).　

• 大湾秀雄 「（発表資料）（資料１）人事データ活用への関心とガイドライン作成に向けての議論」＠総務省「AIネットワーク社会推進会議・AIガバナンス検討会（第２回会合）」２０１８年１２月１０日, https://www.soumu.go.jp/main_content/000589116.pdf (last visited Aug. 31, 2024)(採用活動にAIを用いるべきではないと分析する根拠として、その不正確性、差別性、及び反倫理性).

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AIを採用活動に用いる為に必要な条件・施策

- 就活生に対して、オプトアウトの権利を賦与すべき。

- 不利な決定・推測・推奨等に対して、異議申立の権利を賦与すべき。

- 大量なデータが必要。

・ 一社内の人事データだけでは不十分！？

- データの出自が適切であることが必要。

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- 定期的な[内部]監査が必要。
　　　　・ インプットとアウトプットを監視して、後者が不正確に成ることを常に要修正。

- 独立した第三者による監査が必要。

- 監査結果の公表

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平野が参加する/したAIのルールに関する有識者会議

・ 総務省「AIネットワーク社会推進会議」 副議長（現在まで）

・ 同 「AIガバナンス検討会」 座長（現在まで）

・ 内閣府 「人間中心のAI社会原則[検討]会議」 構成員（現在まで）

・ 経済協力開発機構（OECD）「AI専門家会合」 日本共同代表（２０１８～１９年）

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平野が関与したAIのルール

総務省・AIネットワーク社会推進会議 「AI開発原則/ガイドライン」（２０１７年）

総務省・AIネットワーク社会推進会議 「AI利活用原則/ガイドライン」（２０１９年）

総務省・経産省 「AI事業者ガイドライン」（２０２４年）

内閣府・人間中心のAI社会原則検討会議 「人間中心のAI社会原則」（２０１９年）

経済協力開発機構（国際機関）「OECD AI原則（AI Principles）」（２０１９年）

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参考文献 Bibliography：　

• Ifeoma Ajunwa, Automated Video Interviewing as the New Phrenology, 36 BERKELEY TECH. L.J. 1173, xxxx-xx, 1190 (2021)(独立した監査人による監査の欠如も問題視).

• Ben Green, The Flaws of Policies Requiring Human Oversight of Government Algorithms, 45 COMPUT. L. SEC. REV. 1, 2 (2022)(___●___).　

• Houston Fed'n of Tchrs., Loc. 2415 v. Houston Indep. Sch. Dist., 251 F. Supp. 3d 1168 (S.D. Tex. 2017)(__●__).

• Brittany Kammerer, Hired by a Robot: The Legal Implications of Artificial Intelligence Video Interviews and Advocating for Greater Protection of Job Applicants, 107 IOWA L. REV. 817 (2022)(__●__).

• Margot Kaminski, Voices in, Voices out: Impacted Stakeholders and the Governance of AI, 71 UCLA L. Rev. DISCOURSE 176, 192-93 (2024)(AIの利用による悪影響を受けるステ－クホルダーにルール制定への参画を要件とするハードローとソフトローとの中間解を提案).　

• Margot Kaminski, Regulating the Risk of AI, 103 B.U. L. REV. 1347, xxxx-xx (2023)(自主規制を実効たらしめる手段として、官庁による監視と法執行による脅し——●——という方法があると示している).　

• Margot E. Kaminski, Binary Governance: Lessons from the GDPR‘s Approach to Algorithmic Accountability, 92 S. CAL. L. REV. 1529 (2019)(__●__). 　　

• Pauline T. Kim, Data-Driven Discrimination at Work, 58 WM. MARY L. REV. 857 (2017)(__●__).　　

• David D. Savage & Richard Bales, Video Games in Job Interviews: Using Algorithms to Minimize Discrimination and Unconscious Bias, 32 A.B.A. J. LAB. & EMP. L. 211, 221 (2017)(__●__).

• Keith E. Sonderling et al., The Promises and the Peril: Artificial Intelligence and Employment Discrimination, 77 U. MIAMI L. REV. 1 (2022) (EEOC委員達による、雇用にAIを用いることの諸問題と対策を提示した論文). 　　

• Paul J. Sweeney, NYC Will Be Watching: Is Your Hiring Program Compliant?, 29 No. 6 N.Y. EMP. L. LETTER 1, June 2022 (__●__).

• Alice Xiang, Reconciling Legal and Thechnical Approarchs to Algorithmic Bias, 88 TENN. L. REV. 649 (2021)(__●__).　

• Tal Z. Zarsky, Transparent Prediction, 2013 U. ILL. L. REV. 1503 (2013)(__●__).

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• 大湾秀雄 「（発表資料）（資料１）人事データ活用への関心とガイドライン作成に向けての議論」＠総務省「AIネットワーク社会推進会議・AIガバナンス検討会（第２回会合）」２０１８年１２月１０日, https://www.soumu.go.jp/main_content/000589116.pdf (last visited Aug. 31, 2024)（採用活動にAIを用いるべきではないと分析する根拠として、その不正確性、差別性、及び反倫理性)．

• 小泉雄介 「（研究ノート）感情認識の倫理的側面：データ化される個人の終着点」『日本セキュリティ・マネジメント学会誌』３６巻２号５頁（２０２２年）<https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmjournal/36/2/36_5/_pdf/-char/ja>(last visited Aug. 31, 2024)(動画の顔分析による感情評価の欧米に於ける批判や専門家の批判等を紹介)..　

• 竹地潔「人工知能による選別と翻弄される労働者」『富山経済論集』第65巻2号 91, 95頁(2019年12月) https://toyama.repo.nii.ac.jp/records/17481 (last visited Aug. 31, 2024 (＿＿●＿＿).

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• 平野晋 「AIに不適合なアルゴリズム回避論： 機械的な人事採用選別と自動化バイアス」 『情報通信政策研究』７巻２号I-1頁（２０２４年, 総務省）https://www.soumu.go.jp/iicp/journal/journal_07-02.html (last visited Aug. 31, 2024). 　

• 平野晋 「（講演資料）Human-in-the Loopの問題： AIの判断に対するヒトの最終決定権の問題」＠総務省「情報通信法学研究会」, ２０２３年９月６日, https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/hougakuken/R05_siryou.html (last visited Aug. 31, 2024).

• 山下芳樹 他 『AI人事採用における納得阻害要因の解明に向けたサーベイ実験』 人工知能学会第３５回研究大会, 1, １頁
• （２０２１年、●）, https://www.jstage.jst.go.jp/article/pjsai/JSAI2021/0/JSAI2021_4H2GS11c04/_pdf/-char/ja (last visited Aug. 31, 2024)（AI採用に納得しない候補生は多い、と指摘).

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