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(NY州イサカ市)
 
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ニュース・日記

 
日記

2011年11月30日(水)
コーネル大学ロースクール日本人夕食会。



 MCCさんの呼びかけで、第二回日本人ロースクール夕食会。

 ダウンタウンのベトナム料理。とても美味しかった。
 いつもアレンジを率先してやっていただいているMCCさんに、感謝、感謝。


2011年11月25日(金)
「ブラック・フライデー」の大セールの状況を観に行って。


ブラック・フライデーにIthaca Mallでお買い物。


戦利品。冬に備えて。


 昨日「感謝祭日」(Thanksgiving Day)の翌日の金曜日は、全国的に小売店がセールを大々的に開催する。セール狙いの客達の、長蛇の列が「黒く」街を彩ることに成るから、この日は「ブラック・フライデー」と呼ばれている。その盛り上がりよーは、日本の1月2日の「初売り」のそれに似ている。TVニュースもコマーシャルも、街中の話題も皆、専ら「ブラック・フライデー」を取沙汰している。実際、当日の昼過ぎに入ったレストランのウエイトレスさんの挨拶も「How are you?」ではなくて、「もーショッピングに行った?」だった。

 とゆー訳で、おのぼりさん気分丸出しの僕達も、「ブラック・フライデー」の状況を直接観てみたいと、近くのショッピング・モール(Ithaca Mall)まで15:00過ぎに行ってみた。大都会とは違うからなのか、或いは既にピーク時間を過ぎていたからなのか、モールの中はそれ程の喧騒ではない。しかし、例えば家電量販店の「BEST BUY」などでは、いつもは広すぎる店内の中に点在する程しか居ない客も、今日ばかりはレジの前に列をなしていた。他方、レジのお姉さん達の方も皆、疲れ切った表情を隠せない。モールの中の、「SHOES DEPT.」(靴部門?!)とゆー名のショップの、少しふっくらしたレジのお姉さんも、「もーっ、お腹減った、未だ昼食を食べていないのよ、信じられない!」と僕達にボヤく程だった。

 予想したよりは落ち着いたイサカの「ブラック・フライデー」狂想曲だったが、景気低迷のアメリカにあっては、少しは景気の良い出来事でもあった。


2011年11月24日(木)
「感謝祭日」(Thanksgiving Day)に、財産法の教授グレッグ宅に招かれて、七面鳥の夕食をご馳走に。


拙監訳書『法と文学』(木鐸社)

 
 今日は財産法(Property)を担当する教授のグレッグ宅に招かれて、七面鳥料理を堪能。
話もはずみ、とても楽しい夕べを過ごせて大満足。

 グレッグは、20うん年前の、僕が未だ修士課程の学生だった頃に履修した「財産法」(Property)の教授である。その最初の授業は、日本の物権法とは全く異なる、「法と経済学」のハイポ(hypothetical:仮想事例の意)から始まった。目から鱗が落ちるよーなその最初の授業の印象は、今でも強く脳裏に焼き付いていて、僕が教授に成って担当する中央大学の講義でも、「法と経済学」のハイポで学生達の目から鱗を落とす試みを続けている程である。

 そんなグレッグが、僕達を自宅の感謝祭日の夕食会に招いてくれた。グレッグはとても紳士で、しかもポール・スチュアートを好むお洒落な人。歴史的な話や逸話を判り易く、且つとても面白そうに話す魅力的な教授でもある。そのグレッグが、わざわざ僕の研究室まで足を運んで、手書きのご自宅までの行き方の地図を持って来てくれた。そんなご厚意にできるだけ恩返ししよーと、僕の妻も頑張って、日本から持参した着物を着用。日本みやげもマンハッタンの紀伊国屋と、通販の日本グッズ店で急遽調達した、東京の写真集と漆塗り手許箱で完全武装して、15:45頃にクルマで出発。予想通りご自宅は僕達の住家の近く。こんな近くにこんな静かで自然豊かな住宅があったのか、と目を疑う程の好立地。さすがは財産法の教授だと思わせる程に良い邸宅だった(笑)。

 ご自宅の奥の居間にはお風呂があって、広い窓から裏の広大な庭の雪を冬は堪能できる仕組み。「雪見風呂」(?)である。もう一つ別の居間には本物の暖炉があって、本物の薪を燃やしていた。ダイニングルームの方は、ローラ・アシュレイ風の壁紙で飾られている。お子さん達は皆忙しくて感謝祭日でも実家に帰って来れない、とグレッグは言っていたのだが、当日はNYCで感染症を研究している医師のお嬢様も僕達をもてなしてくれた。ゲストは僕達に加えてジムと、北京大法学部元学部長のS先生と奥様(人口学の研究者)。時節柄、試験の採点の話題に成り、甲乙を付け難い学生でも評価配分ゆえに優劣をつけなければならない悩みが、国境を超えて教授達の共通の悩みであることが判った。なおジム曰く、イェール大学のロースクールの成績評価は独特で、「H: Honor」と「HH: High Honor」の二つしか配点しないとゆー。尤もイェールも今、評価方法を見直し中だそーであるが、それにしてもイェールに入学する学生は皆優秀だから二つしか評価しない[が、それでも一流法律事務所への就職に障りは無い]とゆー態度は、羨ましい限りである。

 その後、ジムのハーヴァード大学ロースクールの卒業年度が、R.ポズナーと同期である話題にたまたま至った。(ジムの卒業年度を聞いたS教授がそこを指摘して、ジムが舌を巻いていた。) そこで、僕からは先日上梓されたばかりで、日本からつい最近送られて来た、僕が監訳をしたR.ポズナー著『法と文学(第三版)』(木鐸社)の上下巻を披露した。ジムからは、congratulationsのお言葉をいただき、どーやって監訳の機会を得られたのか?との質問をいただいた。きっかけは、翻訳を若手の研究者達が願って僕に監修を依頼して来たのだ、とお返事をしておいた。北京大の元学部長もポズナー本の中国語訳を多数上梓しているので、大変興味を持っていただいた―「第二版ですか?」と問われたので、「第三版です」と応じたら、驚いておられた。確かに第三版はつい最近の本なので。

 食事中も、「Occupy the Wall Street / I'm 99%」の話題から、コーネル大学学長の選ばれ方(誰が候補なのかも教授達には完全に闇の中で決まるそーである)、果ては英語のアクセントの話に至るまで、多岐にわたって話に華が咲いた。特にアクセントについては、嘗てグレッグが南部のジョージア州に住んでいた際に、地元の、町から外には出たことがないよーな人々の発音が、6割位しか理解できなかったとゆー話に成った。勿論ネイティヴの英語を話す、コーネル教授のグレッグでさえ解らないのだから、僕には全く解らないだろー ...とても南部の大学には研究に行けない、と確信した。グレッグの奥様のキム(Kim)曰く、南部人は母音を引き延ばすので、「キム」とは言わずに「キーーィム」と言うのだそうである。更にグレッグ曰く、自動車のナンバー・プレートを普通は「license plate」と言うのに、ジョージアでは「tag receipt」と言う。しかし地元民はこれをなまって発音するので、「タイガー・シート」と言っているよーにグレッグには聞こえる。だから自動車のディーラーに行った際に、店員に何度聞き直しても、「タイガー・シートがなければ駄目だ」と言われて困惑したとゆー。何故に、「虎の皮製の椅子」が装備されていないクルマをディーラーは取り扱ってくれないのか?と(笑)


2011年11月18日(金)〜20日(日曜) 【C2CでCORNELL CLUBへ!!】
マンハッタンの「コーネル・クラブ」へ「CtoC」の大学バスで :-)



C2Cのバスの車体には派手な塗装が施されているので、マンハッタンに入ると、この車体の写真を撮る人さえ見受けられる程である。

バスに乗っていると次第に夜が明けて行った。


グランド・セントラル・ステイション。


コーネル・クラブ。下はロビー。



目の前にはブルックス・ブラザースが!

その隣はポール・スチュアート。



二日目はタイムズ・スクエアから。


劇場・テーマパーク型観光バス「ザ・ライド」で観光。」





 週末を利用して、教授達に勧められて最近加入した、NYCに在る「コーネル・クラブ:ニューヨーク」に宿泊しに行った。主目的は妻の美容室。イサカではまともな所が無さそうなので、マンハッタンで日本人が運営している美容室に行くことに。

 移動手段は、教授達皆が勧める「CtoC」(シィー・トゥー・シィー)と呼ばれる大学運営のバス。イサカ・キャンパスとNYCキャンパスを結ぶ「Campus-to-Campus」なバスなのでそのように呼ばれている。C to Cの利点は、コーネル・クラブの前に到着してくれること。飛行機だと空港からクラブまでの移動が厄介だが、C to Cならば寝たままでも目的地のドアまで連れて行ってくれる。しかも通常の民営バスよりは高級な乗り心地だと教授達は勧めてくれた。車内には只のコーヒーやけスナックが備え付けてある。料金は民営バスよりも相当高めだが、航空運賃よりは大分安め。C to Cの不利な点は移動時間。片道で4.5時間から5時間は掛かる。

 週末の最初の便に乗ることにした僕達の出発時間は、早朝の5:40@Sage Hall前のバス停留所。自宅から20分弱程の所なので、徒歩でスーツケースを転がしながら停留所に向かう。外は未だ真っ暗で、気温も零下の寒さだった。NYC迄の移動の途中、たまたま大渋滞に巻き込まれて約1時間程ロスし、クラブに到着したのは正午近かった(本来の到着予定時刻は10:30頃)。更に乗客は満席の状態で、車内はそれほどゆったりしているとは感じられなかった。とゆー訳で、C2Cの感想を述べれば、聞いていた程にはラグジュアリーでは無く、まあまあといったところか。(国際線のビジネス・クラスや、新幹線のグリーン車の方が上といった感じ。)

 「コーネル・クラブ」はマンハッタンの中の、「ミッドタウン」と呼ばれる、グランド・セントラル駅近くの高級ショップが立ち並ぶ、5thアヴェニューとマディソン・アヴェニューの間の一角に在る。44thストリートを挟んで目の前には何と「ブルックス・ブラザース」が在り、その隣には「ポール・スチュアート」も在るとゆー、何ともお洒落で贅沢な立地である。

 そもそもコーネル・クラブに加入したのは、教授達から勧められたこともあるが、ちょうどクラブ側から特別なインセンィヴ(期間限定の、今なら入会費が只とゆーディスカウント)付の勧誘が直接、新規採用教職員宛に同報電子メールで送信されて来たからである。―つまりクラブの会員に成るのはたとえコーネル関係者であっても只ではなく、入会費や年会費を支払わねばならない。― そのメールは「新規採用教職員」向けのメールだったので、僕のよーにタダ飯を食っている(?!)単なる「訪問研究者」(Visiting Scholar)が、果たしてそのインセンィヴの利益を享受できる身分か否かを、実はずーっと悩んでいた。だから早くクラブに加入したかったのだが態度を保留していて、インセンィヴ最終日を迎えてしまった訳である。しかしその最終日に意を決して、勧誘メールの送信者宛に問い合わせたところ、僕もインセンィヴ対象であるとの嬉しい返事。そこで僕は即座に加入を決定。入会金はUS$0-(教職員以外の通常の場合は年会費相当の入会金が必要)。年会費は、来年6月21日迄で会計年度が終わってしまうので、一年間を欠ける期間であることを考慮して税込US$201.78-。ツインベッド又はクイーンベッド・ルームを2人宿泊で一泊US$275-。高いのか安いのかちょっとよく分からないが、マンハッタンの一等地の便利な立地条件を考慮すれば、割安なのかもしれない。


 13:00にマンハッタンの南の方のイーストヴィレッジ辺りの美容院に妻が予約していたので、到着時間が正午近くにずれ込み正直、大分焦った。が、『地球の歩き方ニューヨーク編』で事前予習していたことが功を奏して、地下鉄を乗り継ぎ、予約時間に約2〜3分遅れで到着。僕は妻を美容院に送り届けたあと、近くを散策してから「New Museum」に。イーストヴィレッジ近辺は、ミッドタウンとは全く趣が異なり、ハッキリ言って余り雰囲気の良い場所ではない。怪しげな人が、ときどき道を歩いているので、こちらは上手く避けて歩かないといけない感じ。risk averseな僕にはどーしても好きになれない環境である。MuseumもUS16ドルも取る割には、全くつまらない代物だった。とゆー訳で一日目は僕的にはつまらない日だった。が、妻は美容院で上手く役務を得られて所期の目的は達成できたので、そこは僕も大変に満足している。

 二日目の午前中は、「THE RIDE」とゆー劇場型・参加型・テーマパーク型の観光バスに乗車。チケット売り場&発着所がタイムズ・スクエア内のマリオット・ホテルの一階にあるので、そこで当日券をゲットしてからタイムズ・スクエアを散策。日本で開店時に大人気だったとゆーチープ・シック(?)な服飾品店「FOREVER」にも入ってみた。THE RIDEの方は、チケットが割高な感じを最初は受けるが、乗って体験してみると十分に元が取れるくらい充実感を与えてくれる。

 午後は5thアヴェニュー沿いの店々をウインドウ・ショッピング。ポスト・クリスマスのセールに備えた下見・偵察が主な目的である。しかし妻と一緒で手ぶらで帰れる訳は無く、「サックス・フィフス・アヴェニュー」一階の化粧品売り場で、シャネルの高級香水を買うハメに。(ここのソマリア出身フランス人店員さんの売り込みが絶品で、妻はイチコロだった。) サックスの店内は20うん年前に訪れた時とは大分違って、日本の銀座・新宿界隈の高級デパート並みに垢抜けた感じだった。僕はお目当てのラルフ・ローレンを物色してみたが、驚いたことに日本並みに割高感が拭えない。特にパープル・レーベルやブラック・レーベルは高価で、アメリカで買う「旨み」があるか否かちょっと良く判らなかった。ポスト・クリスマス・セールに期待したい。

 三日目の朝は僕の希望で、コーネル・クラブ前の「ブルックス・ブラザーズ」へ。皮ジャケットやムートン・コートが欲しかったが、未だセール前なのでこれらもポスト・クリスマス・セールに期待。取り敢えず、コーネル大学のロゴ入りVネック・セーター(色は勿論、スクールカラーの赤)をゲット。ブルックスでは各アイビー・リーグ校のロゴ入りギアを販売し始めたらしく、他校のものも売っていた。ブルックスの店員のおばさまも、「あーら、目の前のコーネル・クラブにお泊りね。卒業生なの?」といった具合にフレンドリーだったので好感触。セール時には是非再度訪れたい。
 その後、隣のポール・・スチュアートにも行ってみたが、、正午早々だったからか(この辺りのブティックはブルックスを除き日曜日は正午開店が多い)、客が少な過ぎる。その為ちょっとゆっくりし難い雰囲気だったので、早々に脱出。ポスト・クリスマス・セール時に再挑戦することにした。


2011年11月16日(水)
NTTドコモ法務室長時代の元部下が、ロースクール訪問に。



 僕は教授に成る前の4年間、「NTTドコモ」の本社の法務室長を務めていた。その時代に僕が新卒採用した元部下の一人が、ロースクール修士課程への留学を検討中。そこで、色々なロースクールを実際に観たいと希望して、アメリカにやって来た
。彼女がコーネルに来た際には、当然僕も色々と相談にのって昼食を共にした。

 日本人留学生が激減している昨今、元部下が更なる成長を望んでいることは、非常に喜ばしい。是非応援して行きたい。

2011年11月12日(土)
郵便局と、コーネル大学ジョンソン美術館。


ミシンのよーな、「ホワイトベース(木馬)」型が特徴的な美術館。


特別展示等がバナーで告知されている。


インドの織物。


新たに増築築された部分。


新たに増築された部分の中身の一部。左の全面ガラス部の外に、日本庭園が中庭のように設置されている。


日本庭園を外から望む。


 
本日は午前中に国際小包を送付すべく空港近くの郵便局に行った後、コーネル大学内の美術館に行ってきた。

 イサカの郵便局は、僕が把握している中では三か所ある。一つは空港近くで、主に国際郵便の扱いに長けている。二つ目はダウンタウン内の、バッファロー通りを下りきった先のCity Hallの在る角を左折して立体駐車場の手前の奥まった所に在り、ちょっと解り辛い。そして三つ目は、コーネル大学のキャンパス内のBarton Hall(軍事科学学部棟?!!)の隣の建物の中。日本に贈り物を送るのは「国際」小包だから、空港近くの郵便局が良かろうと、いつもクルマで「Warren通り」とゆー比較的空いた道路を使って行っている。12:00前に到着したところ、長い列ができていた。ホリデイ・シーズンが云々故に混んでいる、と係員が列に並んでいる人に云うのが聞こえる。結局、日本向けの小包をお願いした僕達が最後のお客と成り、業務締切時間を過ぎた12:30頃に無事、発送手続きを終えたることが出来た。今回も僕達の小包を担当してくれたのは親切な叔母様で、業務時間を過ぎても丁寧に処理してくれて、感謝、感謝。

 郵便局を出たら、当初の計画通りコーネル大学の北部キャンパスに在るジョンソン・ミュージアムに向かった。場所は先週訪れたMilstein Hallの近く。ミシンのよーな形の、あるいはガンダムに出て来る「ホワイトベース(木馬)」のよーな形の建物が特徴的な美術館である。

 特別展示はインドの織物。古い、18世紀から20世紀初頭位までの、コットン地やシルク地のテーブルクロスや着物など、おしゃれな柄のものが展示されていた。中でも、ペイズリー柄や、紫色の生地など、正に「エトロ」のネクタイや衣類に成りそーなものが秀逸だった。

 今回の訪問の主目的は、新しく増築された部分。そこに日本庭園も加わったと聞いていたので、実際に見てみたかった。

 増築された部分の構造は、従来の「ホワイトベース・木馬」型の建物と調和のとれた、とても好感の持てるものだった。しかし日本庭園の方は、やはり本物と比べてしまうと正直、不満が残る。しかし、日本庭園として観るのではなく、これを、アメリカの芸術家が本物の日本庭園を咀嚼し再解釈した上で造った一つの芸術作品と捉えれば、[外国人が]良くここまでやった、と評価できるかもしれない。実際、作者の名前を見たら日本人ではなかった。しかも苔は本物の苔だったし、枯山水風の川には水を流さない構造である。尤も「鹿威し」(ししおどし)は稼働しないつくりなので、定期的にコトンっというあの音が聞こえないし、真ん中に植えられた松もちょっと葉が少な過ぎて自然な感じが出ていないので、それらを改良すればもっと良くなる感じではある。



2011年11月11日(金)
「復員軍人の日」(祝日)の式典参観と、「イサカ・コモンズ」でお茶。


「復員軍人の日」の式典の一コマ。左の方に碑があって、第二次世界大戦1941〜45年までのトンプキンス郡[から出征した兵士達]、と刻印されている。


式典の会場で配られた式次第のよーな広報の紙。



式典の一枚。



「イサカ・コモンズ」の一枚。祝日の朝で、しかも寒かったからなのか、人影もまばら。


軽食・喫茶の店「Mate Factor」


「Mate Factor」店内。ベルギー・ワッフルを注文。美味しかった。店内も凝ったつくりで好感が持てる。この店は白人が多く、アジア人は[僕達以外には]、途中で一人来ただけ。


古いIthaca市の鳥瞰図(Bird's Eye View)。「Mate Factor」の壁に掛かっていた。


夕刻17:30頃のMcGrawタワー。


 
今日はVeterans' Dayの地元の式典を参観した後、ダウンタウンにある「イサカ・コモンズ」でお茶。午後14時頃から出直して、Cornell Shopに行って知人向けのおみやげを購入。

 「Veterans' Day」(復員軍人の日)は、連邦祝日とされている。しかしロースクールの方は、祝日もお構い無しに日常業務を行っていたよーで、電子メールもロースクールから僕のところに来ていた。尤も僕の方は、製造物責任法の講義もなかったので、地元で行われた式典を参観しに行ってみた。

 ウエブサイト上の式典の広告を読むと、この近くではダウンタウンのDewitt Parkで11:00から開催されるとのこと。'11年11月11日11時とゆーゾロ目に拘わっているらしー。後でニュース番組を見ても、オバマ大統領参加の連邦政府公式式典の方も11時開催とゆーことだった。イサカの地元ウエブサイト広告を更に読むと、復員軍人達関係者は少し早めの10:30に集合しろ、と書いてあった。とゆーことは、式典を参観に来る人達の多さを計算に入れて、且つダウンタウンの駐車場のキャパシティーを考慮に入れれば、安心して駐車する為には自宅を10時過ぎには出た方が得策と予測して、クルマを出した。

 ダウンタウンに10時20分頃に到着したところ、駐車場には未だ十分余裕があった。式典も未だのよーなので、近くの商店街「イサカ・コモンズ」を散策したところ、人影もまばら。気温が3〜4度C.ととても寒かったし、just in timeに集合するアメリカ人の習性から類推して、11時ジャストに参観者達で賑わってお祭りのよーな感じに成るのだろーと思った。

 ところが、式典の会場となったDewitt Parkに行ってみてビックリ。会場には100人未満の人が居るだけ。救世軍の軍楽隊が音楽を奏でてはいたが、参観者達で溢れかえるとゆーことは全くない。お祭りとは程遠く、笑みを零してもいけないよーな厳かな感じもある。寒さもあって、寂しい感じでもある。更に印象を付け加えるならば、町内会の会合を屋外で行っている感じもある。実際、主催者側も参観者達も、ほぼ全員が地元住民な感じなのである。であるから殆どが白人で――この辺りの「地元民」はほぼ白人で中国人が溢れているのはキャンパス周辺のみ――)、会場のアジア人は僕達だけだった。異邦人であることを、ひしひしと感じざるを得ない。よそ者が何しに来たんだ、ってな感じを受けるのはこっちの勝手な感受性のせいで、実際にはそれ程に敵対的とゆー程でもなく、皆は僕達のことを余り気にしていないと表現した方が正しい。それにしても、町内会の集まりに観光客が間違って紛れてしまった、とゆー印象を僕達は受けた。

 思えばアメリカは、戦争に(本格的に)敗れたことの無い国である。だから敗戦前の日本のよーな、出征兵士達を地元の「隣組」で日章旗(じゃなくて星条旗)を振って送り出すよーな、そんな雰囲気がここアメリカの田舎町では未だ残っている。だから、嘗ての日本の士気高揚的な、「へ、い、た、い、さんの、お蔭ですぅ〜、日本ん〜の、為にぃ〜」的な文言が、ここではVeterans DayのテレビCMや、ニュース・キャスターの言葉から、自然に出て来るのである。逆に日本では今日、たとえ自衛隊の皆さんが命を賭して国際貢献の為に海外に派遣されても、国民は感謝の意を表すことが無い。 ... 国際的には日本人の方がよっぽど不思議な態度を採っているし、アメリカ人に説明することも出来ない態度である。が、そんな当たり前のことを云うことすら、ちょっとタブーな感じが国内的には在るのだから――直ぐに「右翼」とか「ミギ」だとかのレッテルを貼りたがるから――、やはり日本人ももっと世界に出なければ、自国の状況を「客観的」に見えないのかもしれない。

 式典では、地元女子高生が国歌を独唱し、それから僕ら日本人には訳の解らな忠誠の誓いのよーなものを皆、暗唱したりした。国歌と云えば、先日観戦した女子アイスホッケーの際にも、更には小規模な女子ポロ競技の開催の際でさえも、国歌が流れるのが当たり前だから、やはり戦勝国の文化は敗戦国のそれとは180度、違うのである。

 ところで復員兵士の日の式典に話題を戻すと、僕たち以外にも、中年の、「中流の上」くらいの白人カップルが、場違いだと思ったのか途中でその場から離れて行ったので、僕たちも後に倣って途中で帰ることにした。

 寒い中、しかも風もあって体感温度は更に低い中を屋外にずーっと居た僕たちは、近くの「センター・イサカ」内に在る「Mate Factor」とゆー名の軽食店に入って温まることにした。入口は狭いが、中に入ると奥行が深いウナギの寝床のよーなつくりである。外からはレストラン風にギャルソンが注文をとりに来る店に見えたが、実はセミ・セルフサービス。でも内装が凝った、レトロな感じを醸し出していて、とても落ち着く感じの良い店であった。ワッフルが売りのよーな告知をしていたのでそれを注文したが、美味しかった。チリも注文できるとカウンター近くのメニューに書いてあったから、今度来るときはチリを是非、試してみたい。
 



2011年11月10日(木)
判事とアーロンの来コーネルが急遽キャンセルに。


 以前からジムが講義の際に広告していた掲題の行事が、急遽キャンセルになった
 理由は定かでは無い。しかしジムが皆に説明の為に、歓迎昼食会の会場に来ていて、昼食会をアレンジしていたユダヤ人学生の会の代表に話している内容を横から聞いた感じでは、おそらく判事が事件のスケジュール管理を誤って、予想外にこの日に仕事の予定が入っていたことに急遽気が付いたことが原因らしー。
 いづれにせよジムの顔を潰すよーなことになってしまった訳で、僕としては同情を禁じ得ないが、ジムは余り多くを語らなかった。 ...だからも僕も、多くを語るのを控えよう。



2011年11月8日(火)
今日は統一地方選挙日

 
 イサカ市のみならず、近辺の市長、地方検事、及び州地裁判事、等々の選挙が、本日火曜日に行われた。写真(電柱)は、投票所近くの電柱の選挙表示。日本のそれに比べると、非常に質素である。




 もう一枚の写真は、投票所である旨の表示。電柱の表示の近くの教会が投票所である。こちらも非常に質素な表示。

 通勤路のOak Ave.を歩いていたら、Collegetown近くの教会でこれを見つけたので、記録の為に写真に収めておいた。


2011年11月7日(月)
冬の運転講習会に参加



 留学生と在外研究者向けに、ISSO (国際学生研究者事務室)がロースクールの教室を借りて、且つコーネル大学警察の講師を招いて、公開の冬季運転講習会を開催してくれたので、参加。


 雪道ではとにかくゆっくり走ること。車間距離は通常の2秒を倍の4秒にすること。

2011年11月6日(日)
コーネル鳥類研究所Cornell Lab of Ornithologyに行ってみました;-)








現在進行中の研究者たちのプロジェクト。未だ博士取得前の学生のものも含まれている。何と恵まれた環境だろーか!


上の廊下の突き当り正面。このよーにガラス張りになっていて、外部者も池と庭と鳥類が楽しめる。


 本日は、天気も快晴で気持ち良かったので、以下のウエブページの鳥類研究所を訪問。


http://www.birds.cornell.edu/page.aspx?pid=1572

 この手の博物館は日本の場合、もうだいぶ古びた時代遅れな感じで、その為か寂しさが伴なうものである。しかしここは全く違っていた。

 建物や内装が新しい感じがするのは勿論、センスの良さが光っていて、寂れた感じは全く無し。むしろ、まったりと豊かで静かな時を楽しめる。日曜日のせいだろうか(この辺りでは日曜日は道路も何処も比較的静かな感じである)、来客も多過ぎず、かと言って全く誰も居ない程の侘しさも無く、ちょうど良い静寂さが保たれている。

 一階のエントランスを入ると左側が全面ガラスの吹き抜け構造で、直面する池と庭園を見渡せる。そこに鳥たちがやって来て、ゆっくり観察を楽しめるとゆー趣向である。

 二階に上がっても池と庭園に面してガラスが大きく設計されていて、そこからゆっくりと座って眺望を楽しめる。庭園も風情があって、まるで金閣寺の二階に上ったような心落ち着く空間である(金閣寺の二階には実際に上がったことは無いのだが)。二階の半分は研究室とスタッフのスペースになっていて、部外者は入れないが、そこからも池と庭園が楽しめる構造だ。

 日がな一日、研究室から大ガラス窓を通じて鳥が観察できるとは、何と贅沢な環境だろーか?僕は鳥類は専門ではないけれども、ここに研究室を与えてくれると云ってくれたら、思わずアクセプトしてしまいたくなる程である。羨ましい!




僕たちが見学に行ったら、程なく鳥たちが池を泳いで岸を上って来てくれた。



二階廊下。右側が研究室区画。正面突き当りの池・庭に面して研究室には大きな窓ガラスが設置されていて、とても贅沢!

2011年11月5日(土)
@Milstein Hall増築部分見学と、A女子ポロ競技観戦!


Beebeダム側から見た増築部。古い建物を左右に貫く。


右側の増築部。




新宿の目??






左側の増築部。






中の方の道路側入口付近


リドリー・スコット監督風? 枠がライトで光っている。





*******************
以下、ポロ競技。


以下、ハーフタイム中の一枚。

 今日は盛りだくさんに、二つのプロジェクトを実行。

 @Milstein Hall増築部分の見学

 友人がフェイスブックで、「情熱大陸」に最近、日本人建築家の建物がコーネルに出来た旨をオンエアしていたと教えてくれた。おしゃれな建物らしいので、僕はてっきりNYCのコーネル・キャンパスの話だと誤解していた。しかし、ウエブを詳細にサーフィンした結果、何と10月下旬にお披露目になったこの建物が、イサカのメイン・キャンパスのものであることを知り、早速、見に行った。しかし、これほどのものが、遠い日本では全国ネットのドキュメンタリーで扱われたのに、地元では全く報道されないなんて、不思議である。

 場所は、北部キャンパスの、Beebe LakeとかBeebeダムとかが在る、峡谷に近い、自然にあふれた場所。モダンな建物があるとはとても予想できない所である。

 行ってみてびっくり。道路をクルマで走っていたら、突如、道に被さるよーな巨大な構造物に出くわしたからだ。確かに斬新さは度胆を抜く。

 しかし風水的にとゆーか、安定感とゆー点から見ると、縁起が悪いのだが嘗て破綻した長銀の建物に似た印象も受ける。

 建物の真ん中あたりから、瞼のよーな窓があって下を覗けるが、これは新宿駅西口のスバル・ビルに行く途中に在る「新宿の目」を思い出させる。

 逆側の窓には縦に斜めの窓枠が走っていて、そこにライトが組み込まれて光っているのだが、この辺りはリドリー・スコット監督の美学(「ブレード・ランナー」、「エイリアン」、「ブラック・レイン」)を訪仏とさせる。流石に湯気はマンホールから出てはいなかったが :-)


 A女子ポロ競技「コーネル大対コネチカット大」

 今日の夕刻から、友人に誘われて、ポロ競技観戦。ジムが事前に、ポロは上品なスポーツとゆーよりも、馬上の格闘技だと聞いていた。実際、アイスホッケーに似ていて、ボールを巡って馬で相手に幅寄せしたり、肩や肘でぶつかり合ったと、結構激しいスポーツだった。

 場所は僕たちの住家からクルマで5分程。イースト・ヒル・プラザとゆーモールから近い、「Oxley Equestrian Center」とゆー屋内馬場競技場である。

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 中央大学多摩キャンパス「桜広場」を研究室から望む。
Looking down the Cherry Field from my office in Chuo Univ., Tokyo, Japan  
   
The author in Horyu-ji, Nara City, Japan