週末を利用して、教授達に勧められて最近加入した、NYCに在る「コーネル・クラブ:ニューヨーク」に宿泊しに行った。主目的は妻の美容室。イサカではまともな所が無さそうなので、マンハッタンで日本人が運営している美容室に行くことに。
移動手段は、教授達皆が勧める「CtoC」(シィー・トゥー・シィー)と呼ばれる大学運営のバス。イサカ・キャンパスとNYCキャンパスを結ぶ「Campus-to-Campus」なバスなのでそのように呼ばれている。C
to Cの利点は、コーネル・クラブの前に到着してくれること。飛行機だと空港からクラブまでの移動が厄介だが、C to Cならば寝たままでも目的地のドアまで連れて行ってくれる。しかも通常の民営バスよりは高級な乗り心地だと教授達は勧めてくれた。車内には只のコーヒーやけスナックが備え付けてある。料金は民営バスよりも相当高めだが、航空運賃よりは大分安め。C
to Cの不利な点は移動時間。片道で4.5時間から5時間は掛かる。
週末の最初の便に乗ることにした僕達の出発時間は、早朝の5:40@Sage Hall前のバス停留所。自宅から20分弱程の所なので、徒歩でスーツケースを転がしながら停留所に向かう。外は未だ真っ暗で、気温も零下の寒さだった。NYC迄の移動の途中、たまたま大渋滞に巻き込まれて約1時間程ロスし、クラブに到着したのは正午近かった(本来の到着予定時刻は10:30頃)。更に乗客は満席の状態で、車内はそれほどゆったりしているとは感じられなかった。とゆー訳で、C2Cの感想を述べれば、聞いていた程にはラグジュアリーでは無く、まあまあといったところか。(国際線のビジネス・クラスや、新幹線のグリーン車の方が上といった感じ。)
「コーネル・クラブ」はマンハッタンの中の、「ミッドタウン」と呼ばれる、グランド・セントラル駅近くの高級ショップが立ち並ぶ、5thアヴェニューとマディソン・アヴェニューの間の一角に在る。44thストリートを挟んで目の前には何と「ブルックス・ブラザース」が在り、その隣には「ポール・スチュアート」も在るとゆー、何ともお洒落で贅沢な立地である。
そもそもコーネル・クラブに加入したのは、教授達から勧められたこともあるが、ちょうどクラブ側から特別なインセンィヴ(期間限定の、今なら入会費が只とゆーディスカウント)付の勧誘が直接、新規採用教職員宛に同報電子メールで送信されて来たからである。―つまりクラブの会員に成るのはたとえコーネル関係者であっても只ではなく、入会費や年会費を支払わねばならない。― そのメールは「新規採用教職員」向けのメールだったので、僕のよーにタダ飯を食っている(?!)単なる「訪問研究者」(Visiting
Scholar)が、果たしてそのインセンィヴの利益を享受できる身分か否かを、実はずーっと悩んでいた。だから早くクラブに加入したかったのだが態度を保留していて、インセンィヴ最終日を迎えてしまった訳である。しかしその最終日に意を決して、勧誘メールの送信者宛に問い合わせたところ、僕もインセンィヴ対象であるとの嬉しい返事。そこで僕は即座に加入を決定。入会金はUS$0-(教職員以外の通常の場合は年会費相当の入会金が必要)。年会費は、来年6月21日迄で会計年度が終わってしまうので、一年間を欠ける期間であることを考慮して税込US$201.78-。ツインベッド又はクイーンベッド・ルームを2人宿泊で一泊US$275-。高いのか安いのかちょっとよく分からないが、マンハッタンの一等地の便利な立地条件を考慮すれば、割安なのかもしれない。
13:00にマンハッタンの南の方のイーストヴィレッジ辺りの美容院に妻が予約していたので、到着時間が正午近くにずれ込み正直、大分焦った。が、『地球の歩き方ニューヨーク編』で事前予習していたことが功を奏して、地下鉄を乗り継ぎ、予約時間に約2〜3分遅れで到着。僕は妻を美容院に送り届けたあと、近くを散策してから「New
Museum」に。イーストヴィレッジ近辺は、ミッドタウンとは全く趣が異なり、ハッキリ言って余り雰囲気の良い場所ではない。怪しげな人が、ときどき道を歩いているので、こちらは上手く避けて歩かないといけない感じ。risk
averseな僕にはどーしても好きになれない環境である。MuseumもUS16ドルも取る割には、全くつまらない代物だった。とゆー訳で一日目は僕的にはつまらない日だった。が、妻は美容院で上手く役務を得られて所期の目的は達成できたので、そこは僕も大変に満足している。
二日目の午前中は、「THE RIDE」とゆー劇場型・参加型・テーマパーク型の観光バスに乗車。チケット売り場&発着所がタイムズ・スクエア内のマリオット・ホテルの一階にあるので、そこで当日券をゲットしてからタイムズ・スクエアを散策。日本で開店時に大人気だったとゆーチープ・シック(?)な服飾品店「FOREVER」にも入ってみた。THE
RIDEの方は、チケットが割高な感じを最初は受けるが、乗って体験してみると十分に元が取れるくらい充実感を与えてくれる。
午後は5thアヴェニュー沿いの店々をウインドウ・ショッピング。ポスト・クリスマスのセールに備えた下見・偵察が主な目的である。しかし妻と一緒で手ぶらで帰れる訳は無く、「サックス・フィフス・アヴェニュー」一階の化粧品売り場で、シャネルの高級香水を買うハメに。(ここのソマリア出身フランス人店員さんの売り込みが絶品で、妻はイチコロだった。) サックスの店内は20うん年前に訪れた時とは大分違って、日本の銀座・新宿界隈の高級デパート並みに垢抜けた感じだった。僕はお目当てのラルフ・ローレンを物色してみたが、驚いたことに日本並みに割高感が拭えない。特にパープル・レーベルやブラック・レーベルは高価で、アメリカで買う「旨み」があるか否かちょっと良く判らなかった。ポスト・クリスマス・セールに期待したい。
三日目の朝は僕の希望で、コーネル・クラブ前の「ブルックス・ブラザーズ」へ。皮ジャケットやムートン・コートが欲しかったが、未だセール前なのでこれらもポスト・クリスマス・セールに期待。取り敢えず、コーネル大学のロゴ入りVネック・セーター(色は勿論、スクールカラーの赤)をゲット。ブルックスでは各アイビー・リーグ校のロゴ入りギアを販売し始めたらしく、他校のものも売っていた。ブルックスの店員のおばさまも、「あーら、目の前のコーネル・クラブにお泊りね。卒業生なの?」といった具合にフレンドリーだったので好感触。セール時には是非再度訪れたい。
その後、隣のポール・・スチュアートにも行ってみたが、、正午早々だったからか(この辺りのブティックはブルックスを除き日曜日は正午開店が多い)、客が少な過ぎる。その為ちょっとゆっくりし難い雰囲気だったので、早々に脱出。ポスト・クリスマス・セール時に再挑戦することにした。
|